心臓病の原因がお口の中にある!?
あなたや知人、家族、親せきなどに、狭心症、心筋梗塞のような、心臓にまつわる病気−−−心臓病にかかったことがある人はいませんか?
心臓病というと大病のように感じるかもしれませんが、心臓に不具合を感じている人は意外と多くいます。
病院に行くと薬が処方されますが、心臓の不具合はなかなか完治することはありません。
心臓病はむずかしい病気だから仕方ない…と思いますか?
医者すら見落としている盲点――実は、心臓病の原因の一つに、歯周病が挙げられるのです。
心臓病患者の約半数が歯周病。
30代以上の日本人の8割が歯周病にかかっているので、成人の多くが心臓病のリスクを抱えていることになります。
一見何の関係もないように見える歯周病と心臓病ですが、なぜ、歯周病が心臓病の原因となるのでしょうか?
歯周病は、お口の中にいる細菌(歯周病菌)が原因で起こります。
その歯周病菌が、歯の付け根の毛細血管から体内に入りこむと、血流に乗っていずれ心臓に達します。
心臓まで達した歯周病の細菌は血栓をつくり、血管の内側をせまくしたり、つまらせて、狭心症や心筋梗塞を引きおこしやすくするのです。
動脈硬化をおこした人の多くから、心臓の血管内に歯周病菌が検出されているという報告もあります。
ふだんから歯周病菌を減らし、歯周病を改善することで、心臓病のリスクを減らせる可能性があります。
歯周病は、心臓病以外にも、糖尿病や早産の原因にもなると言われています。
定期的に歯科医院で歯のお掃除をすれば、歯周病菌は減らせます。
お口の中と全身はつながっています。ぜひ、あなた自身を大切にしてください。
(加藤気白)