拡大鏡を使うと、どんな風に見えるの?
前回は、拡大鏡の仕組みについて説明させていただきましたが、実際にどんな風に見えるかご存じですか?
私はほとんどすべての治療に拡大鏡(3倍)を使用しています。なぜ拡大鏡を使うのか?それは、「きちんと治療するため!」です。
肉眼で見ると「なんとなくむし歯かな?」という感じにしか見えないので見のがしてしまうかもしれません。
拡大鏡3倍で見ると、金属のつめ物と歯のさかい目にすき間(むし歯)があるのがよくわかります。
歯とのさかい目に段差があると、そこに汚れがついて、またむし歯になる可能性が高まります。どれだけ精度の高い治療をしたかは患者さんにはわかりませんが、少しでも長持ちさせるために私は拡大鏡を使って治療を行っています。
「患者さんを自分の一番大切な人をみるのと同じようにみてあげたい」という私の想いが、拡大鏡を使った治療です。
(加藤気白)